最適な選択科目は日本史?世界史?それとも…(2)
最適な選択科目は日本史?世界史?それとも…(2)
前回の記事で
「日本史はハンディ戦である」
というお話をしました。
今日は「世界史にはハンディが無い!」という事実を説明したいと思います。
世界史はハンディなし!
前回説明した通り、日本史という科目は、小中学生の時から高3になるまでの間に趣味として日本史に触れてきた生徒と、それ以外の生徒に圧倒的な差がついてしまっています。
でも、世界史は事情が違うんですね。
歴史ファンたちも世界史は大して知らないのです。
日本史はドラマ、映画、コミックなどで頻繁に作品化されて、歴史ファンが触れる機会が多いのですが、世界史はそれほどではありません。
あえて言うなら中国史のごく一部は歴史ファンの間で人気がありますが(三国志など)それ以外の地域や時代については、よほどマニアックな人以外は詳しくありません。エンターテイメントとして成立していないからでしょう。
また、小学生向けの漫画「日本の歴史」シリーズ(小学館、集英社、学研、角川書店など)はとても人気がありますが、漫画「世界の歴史」はそれほど人気がありません。
漫画「日本の歴史」シリーズが多くの歴史ファンたちの入り口であることを考えると、この違いは大きいです。
(本当は、世界史もとても面白いのですが、おそらく読んでも中学受験や高校受験の役に立たないことや、漫画自体のクオリティが日本史に比べると低いことが原因でしょう。世界史ファンの一人としてはちょっと残念です。)
このような事情があるため、
どの高校生も、世界史については同じスタートラインから出発できます。
その結果、世界史は日本史と比較すると、ほとんど誰にもハンディが無い科目なんですね。
ですから、科目選択をするときに
「自分が、日本史と世界史のどちらをよく知っているか」
を基準にするのではなく、
「日本全国の受験生たちと比較して、自分は日本史と世界史のどちらがハンディを背負わずに戦えるのか」
を基準に選択すべきです。
「え~、でも、世界史は高1(または高2)の時にちょっと習っただけで、全然知らないことばっかりなんだよな~」
と思うかもしれません。でも、ここまで説明した通り、世界史は他のどの受験生もほぼ同じ状態なのです。
それに対して、日本史は「日本史なら少しは知っているから…」と思ってしまいがちですが、「もしかしたら他の受験生たちは、自分よりも、もっともっと詳しいかもしれない」という可能性をしっかり考慮してみてください。
念のため、もう一度繰り返しますが、世界史について「他の受験生たちがきみより、もっともっと詳しい」という可能性はありません。同じラインから一斉に、ヨーイドンです。
一方で日本史の差、ハンディはものすごく大きいです。東京、群馬、埼玉で私立・公立を含む100校以上の進学校の高校生たちを指導してきた私が言うのですから間違いはありません。
日本史と世界史のどちらを選択すべきか
結論をまとめましょう。
日本史と世界史のどちらを選択すべきか。
- 大河ドラマを観たり歴史小説を愛読するレベルで日本史が好きな日本史ファンであるなら、日本史を選択してもよい。
- 歴史が趣味と言えるほどでないなら、学校の日本史の成績がそこそこでも、日本史を選択することは慎重に考える。
- 世界史はみな同じスタートライン。特に日本史が好きという訳でもないなら、世界史選択が無難である。
世の中の高校生たちの感覚としては
「迷ったら、とりあえず少しは知っている日本史。よほど世界史が好きな人は世界史」
という考え方が一般的でしょう。でもこれは間違った常識、間違った思い込みなんですね。何となく日本史を選んでしまった時点で、思いっきりハンディを背負って受験勉強をスタートすることになるかもしれません。
たかが科目選択、されど科目選択。
ここで戦略的に物事を考えられるかどうかで、受験の成功率も大きく変わってきてしまいます。今後もそのような選択の連続です。
ガムシャラに頑張るだけではなく、
「頭を使って」「正しい情報を集めて」「常識に縛られず」
受験勉強を進めましょう。戦いは、すでにそこから始まっているのです。
きみの成功を祈ります。
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