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日本史の問題集について

日本史の問題集について

今回は日本史の問題集について補足します。

世界史については、世界史Bマスター問題集一冊で早慶上智レベルまで行けますが、日本史の問題集では「この一冊で充分!」と言えるものがなかなか見当たりません。(私が考える理想的な問題集については、世界史の超おすすめ問題集というエントリーの中で解説しています。)



そこで、どうしても複数の問題集を組み合わせる必要が出てきます。



まず、基本は山川出版社「日本史総合テスト」です。
この問題集は地味なせいか、他の受験専門家や難関大合格者のおススメ参考書に名前が出てくることはほとんどありません。

しかし、それでもこの日本史総合テストは非常に優れた問題集に間違いありません。ポイントは、①基本事項が全範囲にわたってまんべんなく出題されていること、②用語問題のみならず、地図や正誤問題も適度にちりばめてあること、③きちんと書いて練習させる構成であること、などです。

ただし、弱点としては基本に絞られ過ぎていて、「基本的だけれどもやや難易度が高い、MARCH以上目指すなら必要なんだけれどな」といったレベルの用語を復習しきれない点にあります。



そこで東進ブックスの「日本史B一問一答完全版」を併用します。こちらは、用語の網羅性という意味ではかなり徹底されていて、この本に載っていないものは捨てても一切かまわないと言えるほどです。(掲載されている用語でも捨てて良い問題がたくさんあります。星印なしの問題です。筆者も前書きでマニアレベルと言っています。)

この一問一答完全版の星印1つ以上の問題をつぶしていけば良いでしょう。

東進の一問一答完全版はかなりレベルが高いので、日本史がやや苦手な人は、最初はZ会の「日本史B用語&問題2100」を使っても良いでしょう。本屋さんで見比べてみることをお勧めします。迷ったら両方買ってください。

ただし、何でも載っているからといって、これらの一問一答問題集一冊で充分というわけにはいきません。あくまで、用語の知識が完璧になる、というだけであって、理解を問う正誤問題や記述問題、ビジュアル系の地図・写真問題、さらに史料問題などには対応していません。必ず総合テストと組み合わせて下さい。(その大前提として、教科書または実況中継で流れを理解していることは言うまでもありません。)

日本史でも世界史でも一問一答問題集ばっかりやっている受験生がけっこういますが、それでは用語ばかり聞いていくる一部の私大の問題でしか合格点を取れなくなってしまいます。



総合テストと一問一答完全版の組み合わせで基礎を作ったあとは、自分が受験する大学の過去問を解けば充分でしょう。

さらに、史料問題が苦手な人は、「日本史史料一問一答完全版」を追加する。

日本史が得意で、早慶上智GMARCHの入試の際に日本史で稼ぎたい人は、Z会の「実力をつける100題」を追加する。

日本史総合テスト以外に挙げた問題集は、多くの人が勧めているオーソドックスなものばかりです。



念のため、ひとこと。

早慶上智に合格した先輩が「実力をつける100題」を勧めていたので早速やってみる、という受験生がいますが、大間違いです。

まずは「基礎」からですよ。
合格した先輩が使っていた難しい問題集を一生懸命やったからと言って、同じように偏差値が70になるわけではありません。物事には順序というものがあります。

「実力をつける100題」はあくまで基礎が一通り身についた上級者がさらに上を目指すための問題集です。基礎が身についていないキミがあせって手を出すと、キミの成績は低空飛行を続けることになるでしょう。

この勘違いは日本史に限った話ではありません。ぜひ注意してくださいね。



コメント

  • 日本史黒本

    日本史黒本&日本史黒本センター演習は最高ですよ!!!!!!ええ!!後は過去問で慶応合格や!!!!
    頑張るぞ!おーーー!!!


  • 東進金谷先生の『日本史表解演習書』を使うのはどうですか?
    参考書には絶対は無いとおっしゃいますが、この参考書についての先生自身のお考えを知りたいです。


  • Re:

    >>2
    良い参考書だとは思いますが、これだけで勉強が完成するわけではないので、他のどの参考書を組み合わせるかが重要になると思います。

    あと、この参考書を何を目的に使うのかも大事。理解用?暗記用?両方兼ね備えているというのが売りのようですが、逆に言うとどちらも中途半端なんですよね。短期間でセンター7割とか日東駒専狙いなら良いかもしれませんが、確実にMARCH以上に受かりたいなら情報量が足りないですね。

    実況中継の理解を補強する目的で板書を参考にする、という使い方なら有効かもしれません。



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