現代文の勉強法①
現代文の勉強法①
こんにちは。合格工房の渡辺です。
今日から、現代文の勉強法を紹介していきます。
以前から、文系科目の中で、
「現代文はもっとも成績の上がりにくい科目」
だと伝えてきました。
今日は、なぜ現代文の勉強が難しいのか、現代文という
科目の特徴を分析してみたいと思います。
そのうえで、
最小限の時間で最大限の成果を上げる勉強法
を紹介していきますね。
繰り返しになりますが、勉強の優先順位は
①英語長文
②日本史・世界史(社会)
かなり間が空いて
③古文
④英文法
さらに間が空いて
⑤現代文
という順番です。
ですから、まだ英語や社会の勉強が軌道に乗っていない
人は、まずそちらから手をつけてくださいね。
では、本題に入りましょう。
国語力というのは、
①語彙(ボキャブラリー)
②論理的思考力
③背景知識
などが、組み合わさって出来ています。
これらの、どこに弱点があるのかによって
最適な勉強方法が変わってきます。
まず①の語彙(ボキャブラリー)について。
言葉の知識がどれだけあるか、ということはもちろん
どれだけ正確にその概念をつかめているか、
ということまで含めて、語彙力です。
例えば…
「全体像を俯瞰する」
「価値観の相対性」
「逆説的な真実」
こういう表現を見て、どれだけイメージが湧きますか?
このような言葉のイメージが不足していると、
日本語だから分かるだろうと思っても、実際には、
何を言っているのかいまいちピンと来ない、
という結果になってしまいます。
では、この語彙力を鍛えるにはどうすればいいのか…
さきほど挙げた、3つの要素の中では、
この語彙力を鍛えるというのが一番大変かもしれません。
極論を言うと、「読書の積み重ねしかない」
ということになります。
ですから、小中学生の時からたくさん本を読んできた生徒に、
読書嫌いな生徒が追いつくのは、かなり難しいと言えます。
「なんだよ、結局、現代文はあきらめろってことかよ~?」
だから、最初からそう言っているじゃないですか(笑)
というのは冗談で、ちゃんと紹介しますよ!
最短で入試現代文(=評論文)を読むのに必要な知識が
身に付く参考書をね。
①現代文キーワード読解(Z会)
②ことばはちからダ!現代文キーワード(河合出版)
③入試評論文読解のキーワード300(明治書院)
これらは、いわば「入試評論文の単語集」です。
問題を「解く」参考書ではなく、
「読んで」知識を増やす参考書たちです。
いずれも、受験界で長年支持されてきた良書を取り上げました。
現代文が苦手な人には、
①現代文キーワード読解がおススメです。
この中では、一番読み易いでしょう。
②③は、ある程度現代文の基礎力がある人が、
さらに入試レベルにステップアップするために使うものです。
現代文が全然できないひとが、いきなり手を出しても、
眠くなってしまいますので、気をつけてください。
明日は、
「論理的思考力」をどうやって鍛えるのかについて、
考えてみたいと思います。